Izakaya散策178軒目高知県高知市「京や」

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Izakaya散策178軒目高知県高知市

「京や」

前回の訪問地「宇和島」で一泊。その後、目指したのは「高知市」。そこには昭和を代表する漫画家‥

「はらたいら」さんが贔屓にしていた居酒屋があります。屋号は「京や」。今晩はそこで一杯です。但し「高知」を目指すにのにはルート上、自然と入ってくるのが‥

「四万十川」と「沈下橋」。折角ですから、そこに立ち寄りです。「四万十川」は「最後の清流」と言われるだけあって美しい水面を見せてくれます。そこに架かる「沈下橋」が想像していたより大きかった事には驚きです。橋に腰掛けている人の姿で、その大きさが分かります。そして「沈下橋」は一つじゃないんですね。写真は「勝間沈下橋」。橋脚が3本ある珍しい橋。

こちらは「佐田沈下橋」。全長291.6mと「沈下橋」の中でも最長だそうです。この他にも50近くの「沈下橋」があるそう。そんなにあるとは思いもしませんでした。この後、向かったのが‥

アートな寺で有名な「藤井山五智院岩本寺」。

アートと呼ばれる由縁はこのお寺の本堂天井を飾る575枚の様々な板絵。多くの方がそれぞれの思いで描いた絵だそうです。そこから高知市内に向かい‥

「土佐の出来人」と呼ばれるまでに至った「長宗我部元親」が初陣の戦勝祈願をした社「若宮八幡宮」へ。

特に境内にある「初陣銅像」は必見です。全国に数多ある戦国武将の銅像を見てきましたが「長宗我元親」のは360度どこから見ても絵(多少、マンガチックですが)になります。そこから市内のホテルに向かいチェックインした後は本日のメインである‥

「京や」さんへ。暖簾をくぐり扉を引くと迎えてくれたのが素敵なご婦人が。

そうです、この方がお一人で切り盛りされている「京や」の女将さん。

昭和39年の創業ですから今年で60年。ひと口に60年と言ったら人生で言えば還暦迎える年。そこを微塵にも感じさせない笑顔に入店した瞬間やられました。

興奮気味に腰をおろすと目の前には美味しそうな煮物が‥。「おぶつじ」と言う高知の郷土料理だそうです。これでまずは‥

一杯。女将さんが丁寧に「ビール」を注いでくれます。それを口に含みゆっくりと店内を見渡すと‥

確かに「はらたいら」さんが、あちこちにいらっしゃる。良く通われたんでしょうね～。合わせて‥

「坂本龍馬」もさり気なく。高知の英雄ですからねぇ。

そこへ「カマスの開き」の登場。あっさりとした身と塩味が酒疲れの身体にはちょうど良い。そして‥

「りゅうきゅう」。この名を聞くと「大分県」の郷土料理を思い出します。その名が「高知」にもありました。但し「高知」では「りゅうきゅう」と言えば「ハスイモ」の葉と茎のつながる葉柄部分、つまり食材の事を言うそうで「大分県」のそれとは違うようです。但し今回は「ハスイモ」ではなく「ズッキーニ」だそうでそれを「りゅうきゅう」と呼ぶから何だか分からなくなってしまいました。ただ食感はシャキシャキして酢も良く効いていて、とても美味しかったです。

そして本場の「かつお節」は最高です。主役の「豆腐」を脇役にするほどの食感と魚の旨味はなんとも言えない! これだけで酒が進みます。

そこで「桂月蔵出し原酒」を頂きます。女将さんお薦めの酒。但しこの酒、アルコール分が19度と日本酒の中では高めなので注意が必要。飲み口はスッキリしていて甘味と辛味の中間位。だから肴の邪魔をせず幾らでも入りそう。だけど注意するようにと女将さんからも言われました。

この「あかめいも」も初めて頂きました。ホクホクした食感と甘味が良い箸休めになります。

最後は「田舎寿司」で〆ます。まさか、これが出てくるとは思いませんでした。以前から食べてみたかった郷土料理。ネタは「椎茸・ズッキーニ・いたどり・ミョウガ」と「こんにゃく」。是が非でも食べたいと思っていたので感動ものです。程よい酢が「桂月」との相性を際立てます。ここまで郷土料理で、もてなしてくれたのは予約しておいたと言うのもありますが女将さんの喜んでもらいたいと言う心遣いなんでしょうね。最後に店を後にする時、掛けてくれた「寄って(酔って)くれて、ありがとう」の言葉が忘れられない想い出になりました。こちらこそ有難うございました。そして最後は‥