Izakaya散策160軒目東京都新宿区「薩摩おごじょ新宿店」

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Izakaya散策160軒目東京都新宿区

Izakaya散策店舗一覧

「薩摩おごじょ新宿店」

鹿児島から東京へ。薩摩熱が冷めないうちに訪ねたのが新宿にある‥

「薩摩おごじょ」さん。かなりの人気店のようなので早速、予約を入れてからの訪問。

店先には薩摩料理の品書が輝いてます。先日の鹿児島で頂いた物もあれば初見の物も。ワクワクしてきました!

店舗は階段を下って地下にあるんですね。

入るとすぐに「おさいじゃったもんせ」の掛け声。

さほど広くない店内はすでに満席。開店前に店の前でお客さんが何人か待ってましたもんね。本当に人気店。予約を入れといて正解です。席に着き店内を見渡すと‥

年季の入った短冊に書かれた肴や‥

「桜島」に‥

「知覧武家屋敷群」といった先日、見聞きして来たものが目に飛び込んできます。

それでは薩摩だけど「サッポロ」で乾杯 ! ちなみに「薩摩おごじょ」さんには生ビールはないようです。

お通しの「里芋」をつつきながら何にしようかと考えても決まってました。

まずは定番「つけあげ」。いわゆる「薩摩揚げ」ですね。先日の「はる日」さんや「辰巳屋」さんでは「薩摩揚げ」でしたが「薩摩おごじょ」さんでは正統的に「つけあげ」と呼んでます。手づくりの素朴さがとても良い。特に下ふたつの「つみれ」は最高です。

「とんこつ」。これも良いですね～。豚の軟骨が溶けるように柔らかくてスープの風味も丁度いい。「はる日」さんのとは違った味わいがまた良いです。

「からいも天ぷら」。「からいも」とは「さつまいも」の事だそう。この甘みにはコレだろうと‥

「鹿児島ハイボール」で合わせました。こちらは2019年に誕生した芋焼酎を使ったハイボール。のど越しがとても良くてスルスルと飲めてしまいます。思ったとおり「からいも天ぷら」の芋と「鹿児島ハイボール」の芋が良い相乗効果です。

更に「げんこつ揚げ」の箸も止まらなくなります。ちなみに「げんこつ揚げ＝鶏唐揚げ」です。

刺身は「茶ぶり」と‥

「カツオ」です。「茶ぶり」とはエサに緑茶を混ぜて育てた「ぶり」だそうで甘味のある脂が特徴。でもしつこくないんですね～。そして「辰巳屋」さんで頂いた「キビナゴの刺身」が忘れられなくてこちらでもお願いしようと思ったらマスターに先に言われてしまいました。「ここんところ、揚がらないんでね、きびなご刺しないんですよ」。エェ～残念。一番の目的で来た物がないとは。そうなると‥

きびなご系は全てダメ？イヤイヤありました !

「カルシウム揚げ」。「きびなごの骨せんべい」です。コレはこれで美味しい。箸(実際は手ですが)が止まらなくなりますね。

以上の魚達に合わせて芋焼酎を。選んだのは「八千代伝」のお湯割り。

「薩摩おごじょ」さんは「黒千代香(くろぢょか)」と呼ばれる土瓶で出されます。これは先日の鹿児島でも見ませんでしたね。粋ですよね !

もう三品、忘れられない味を。「かつおの腹皮」です。大トロ部分だからでしょうか、トロトロで脂の乗りがとても良くご飯が欲しくなりますね。

それに「酒とう」と‥

「ガランツ」を。どれもこれも記憶が新しい薩摩の味。ここ東京で味わえるとは涙ものでした。さて‥

今回、お邪魔させて頂いた「薩摩おごじょ」さんは知覧特攻の母「鳥濱トメ」さんの味を代々受け継ぐお店との事。「鳥濱トメ」さんは南九州市知覧町で「富屋食堂」を営み、多くの「特攻隊員」の面倒を見たそうです。僕も先日の鹿児島訪問で「知覧特攻平和会館」に行って来ました。そこで「特攻隊員」と「鳥濱トメ」さんの事を見聞きした後はあまりの事に言葉にならないものを感じました。これは行ってみないと分からない事かと‥。その「鳥濱トメ」さんのお孫さんが「薩摩おごじょ」さんのマスターである「赤羽潤」さんです。とても気さくな方で聞けば何でも教えてくれます。店を出る時も笑顔で答えてくれました。薩摩味がさらに忘れられなくなりました。ご馳走様でした。